「プライド」


 
 

毎年2回夏と冬に同級会がある。久しぶりに旧友と話が弾むのは実に楽しいものだ。

みんな、いろんな趣味をやっているらしい。そのうちゴルフの話題になった。

最近、ゴルフをはじめた菅原君がゴルフ歴の長い石川君に一緒にコースを回ろうと誘っている。

石川君は18ホールを70台で回るほどうまい。しかし、菅原君は最近始めたばかりでほとんど素人同然である。菅原君はゴルフの先輩である石川君をしきりに誘っている。

 

菅原「おい、石川、今度一緒にコースを回ろう。そのときには俺にハンディを50くれ!」

石川「ゴルフのハンディというのは、どんなに下手な奴でも36しか、ないんだよ。」

菅原「それは知っている。でも、二人で決めればいいことだから、俺にはハンディを50くれ」

石川唖然として)「おまえにはプライドというものはないのか?

菅原プライドはある。プライドがあるからこそ、おまえだけには絶対に負けたくない。

      だからハンディを50くれと言ってるんだ」

 

石川ほか全員、言葉につまってしまった。

こういうのはプライドがあるというのか、ないというのか?どっちなんでしょうね